こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Iです。
まだまだ湿度が高く、過ごしやすい気候とは言いづらいのですが、心地よい風も吹き、秋の味覚も出回り始めましたね。
大通公園でも秋の風物詩といってもよいオータムフェストも始まり北海道の美味しいもの、秋ならではの風景・景色も楽しみたいと思っています。
今回は秋に由来するものについて調べたことをまとめてみました。
◇◇ 秋の七草 ◇◇
秋の七草・・・萩(はぎ)・桔梗(ききょう)・葛(くず)・藤袴(ふじばかま)・女郎花(おみなえし)・尾花(おばな)/ススキ・撫子(なでしこ)
春の七草では年末年始で疲れた胃腸を優しく労う・休めるなどいわれがありますが、
秋の七草は直接何かをする行事がなく主に観賞です。そのためか意外に覚えられず、すぐに忘れてしまいがちです。
一般的にいわれている「秋の七草」は、万葉の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が二首の歌に詠んで以来、日本の秋を代表する草花として親しまれるようになったとされています。

◇◇ 重陽の節句(菊の節句) ◇◇
重陽の節句(ちょうようのせっく)という行事を聞いたことはありますか? 「菊の節句」とも呼ばれる重陽の節句ですが、聞き馴染みのない方も多いと思います。
この重陽の節句は、9月9日にある五節句のひとつです。
五節句とは、
1月7日の人日(じんじつ)の節句
3月3日の上巳(じょうし)の節句(別名:桃の節句)
5月5日の端午の節句(別名:菖蒲の節句)
7月7日の七夕の節句(別名:笹の節句)
9月9日の重陽(ちょうよう)の節句(別名:菊の節句)のことを指します。
五節句の「節」には、季節の変わり目・節目という意味もあり、五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄などを祈り神様へお供え物をしたり邪気を祓ったりする行事の事をいいます。
五節句の中でも最も大きな陽数である、9。それが重なる9月9日を「陽が重なる」と書いて重陽の節句と定め、不老長寿や繁栄を願う行事を行うようになったようです。

菊の節句には秋の収穫時期ですので秋の食材が欠かせません。栗ご飯・秋茄子・菊モチーフのお菓子を食し、食用菊を浮かべたお酒を飲み、不老長寿・無病息災を祈ります。
また、重陽の節句の前日に、菊の花に薄い綿をかぶせ、重陽の節句当日に菊の露や香りを含んだ綿で体を清めるという「着せ綿」を行い、菊を湯船に浮かべ入る「菊湯」に入り、菊の香りで邪気を祓うとも言われています。
菊は昔から薬草として用いられることもあり、延寿の力を持つとされてきました。
また、皇室の象徴とされるなど、日本ではとても身近な花のひとつですね。
「菊合わせ」といって何人かで菊を持ち寄り、その美しさを競う行事があります。札幌では時期は違うのですが菊まつりといって札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)で開催されています。2023年は11月に開催されるようです。沢山の菊が並べられ、圧巻です。
残念ながら、今年は過ぎてしまいましたが・・・・
菊の香りのお香を薫らせながら、「重陽の節句」を楽しむのもよさそうですね。
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《香りとともに暮らす》
「日々是香日」
香りとともに素敵な毎日を…
自分の気持ちや環境に合わせて香りを愉しむことで、毎日の暮らしに彩りを。ここでは「今日のワタシのための香り選び」をテーマに商品をご紹介します
LIKE LIKE INCENSE Vol.18
草花の香り キク スティック20本入
鳩居堂 ¥ 770(税込)
1663年(江戸・寛文3年)に、京都の寺町で誕生した鳩居堂。創業当初は漢方薬や薬の原材料などを取り扱う「薬種商」を営んでいましたが、薬種の原料の中には「お香」の原材料と共通するものも多かったことから、江戸時代後期(1700年頃)になると薫香や線香を製造・販売するようになります。宮中だけに伝えられてきた「秘伝の調香法」を大切に守り伝えられたお香を存分にお楽しみください。
スティックタイプ
燃焼時間:約14分
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