『 日々是香日 Vol.7 』4月18日は『お香の日』

こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Iです。

 

4月18日は『お香の日』。1992年に全国香物線香組合協議会が制定した記念日です。

 

なぜこの日がお香の日となったかといいますと、

『日本書紀』に日本のお香についての最初の記録として「推古天皇3年(595年)の4月に淡路島に沈水(じんすい)香木が漂着した」との記述があることと、「香」の字を分解してみると「一十八日」と読めることから、418日が『お香の日』となったと言われています。

 

沈水」というのは、今でいう「沈香(じんこう)」のことで、代表的な香木のひとつ。樹木の樹脂がさまざまな要因で固まり、長年の間に熟成されたもので、清く上品な香りがします。

当時「沈水」と呼ばれていたのは、この香木が樹脂を含むゆえに水に沈む重いものだったからだそうです。

 

 

お香の日にちなんで・・・「香道とは」

 

お香初心者の私は最近、気温や湿度によって香りの感じ方の違いをかんじたり、リラックスタイムにはこの香り、お掃除あとにはこの香り、お客様をお迎えするときにはこの香りなど使い分けを楽しんでおります。

お香の楽しみ方は様々あると思いますが、日本の三大芸道のひとつと言われる『香道』は香りの楽しみ方の代表格ではないでしょうか。

少し『香道』について触れてみたいと思います。

 

香道では香りを「かぐ」とは言わず、「聞く」と表現します。
「聞く」には静かに心を傾けて、香りをゆっくり味わうという意味が込められているそうです。

 

茶道や華道に比べると馴染みが薄いため、特殊で難しく、敷居の高いものだと思われているかもしれませんが、茶席と同様に香席の作法はあります。が、「香りを楽しむ」というものと捉えていくと少し難易度が低くなるのではないでしょうか。

 

香席での香りの元は沈水香(じんすいこう)です。
沈水香は木によってそれぞれ微妙に異なる香りをもつ繊細なものです。違う香りの香木を何種類か用意し、それを参加者が順番に聞いて、香りの違いを聞き分ける「組香」が香席ではもっとも一般的に行われています。
難易度にも幅があり、初心者でも楽しめる種類の組香もあるようです。

 

組香は香りを当てること自体も面白いのですが、上達するにつれて香りを通じて言葉遊びや和歌、文学に親しめる事も魅力と言えるのではないでしょうか。

 

やはり敷居が高いではないか思われるかもしれませんが、最近ではカジュアルな略手前も行われているようです。また、初心者向けの講座も開かれているようなので、そちらからはじめてみるといいかもしれませんね。

 

 

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《香りとともに暮らす》

「日々是香日」

香りとともに素敵な毎日を…

自分の気持ちや環境に合わせて香りを愉しむことで、毎日の暮らしに彩りを。ここでは「今日のワタシのための香り選び」をテーマに商品をご紹介します。

 

LIKE LIKE INCENSE Vol.7

 

伽羅桃山 スティック36本入・香立て付

日本香堂 7,260円(税込)

 

豪華、絢爛な安土桃山文化。
この時代には、茶の湯、連歌、能楽など、人の和を意図したさまざまな寄り合いが行われました。
香道もその一つで香木がおおいに用いられ、人の心を和ませるものとして貴重なものでした。
こまかに装飾をほどこした豪華な香道具も、今に残されております。

伽羅桃山は入手の難しい甘みのあるベトナム産の沈香を豊富に用いた、華やかな桃山の時代にふさわしい香りです。

香木伽羅の尽きぬ魅力をご賞翫ください。

 

形状:スティック
燃焼時間:約13

 

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