鳥獣戯画について

こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Mです。

 

本日は表題にある鳥獣戯画について紹介いたします。

kuyu店舗のある札幌では7月より北海道初展示も予定されており、

今注目を集めています。

 

【鳥獣戯画とは…】

京都 栂尾山 高山寺を代表する国宝の絵巻物。甲巻・乙巻・丙巻・丁巻の4巻からなり、すべて合わせると、その全長は約44mにも及びます。

擬人化された動物たちがユーモアに描かれており、文字は一切ありません。

右から左に物語が進んでいく事から「日本最古の漫画」とも呼ばれています。

 

12世紀後半から13世紀にかけて作成されたとされており、作者はいまだ不明とされています。筆跡や紙質の違いから、複数人で描かれた可能性もあるとされているそうです。

 

【各巻の内容】

全4巻に分かれており、各巻によって描かれている内容も様々です。

『甲巻』

甲巻が最も有名とされており、擬人化された動物たちが交流する様子をユーモラスに描かれております。

中でも兎と蛙が相撲を取っている場面は、目にされたこともあるのではないでしょうか?

 

『乙巻』

乙巻では実際に存在する動物や空想上の動物が生態図鑑的に描かれています。

植物や動物が中心になっていることから、物語というよりも絵師たちが手本とする生態図鑑としての役割が強く出ています。

実際、描かれている植物や動物は他の巻よりも筆のタッチが異なり、乙だけ技術が卓越しています。

 

『丙巻』

繊細で細かな筆使いが特徴的な丙。

丙ではようやく人間が登場します。といっても丙の前半部分だけで、囲碁や耳引きなどの勝負ごとをして楽しむ人間の姿が描かれており、娯楽を題材とした内容になっています。

 

『丁巻』

最後の巻となる丁では、僧侶や貴族、男女問わず様々な人間が登場します。

鳥獣戯画の中で唯一、動物が登場しない巻です。

丙と同様に勝負ごとが多く、躍動感あふれる筆使いで表現されていてとても生命力溢れる巻になっています。

 

 

【蛙と兎について】

鳥獣戯画の中でもよく出てくる動物として、蛙と兎がいます。

実は甲巻にでてくる動物のほとんどを占めています。

ではなぜ、蛙と兎が選ばれたのでしょうか?

 

実は鳥獣戯画が描かれた平安時代、蛙は重大な出来事の前触れとなる存在として、兎は不思議な力で悪者を懲らしめる役割を持っているとされています。

このように不思議な能力を持った動物たちが遊んでいるのはめでたい象徴でもあり、縁起がいいとされていたようです。

また、鳥獣戯画の中では蛙と兎は庶民を表し、度々出てくる猿は権威の象徴として描かれていたとも言われており、キャラクターとして身近に感じやすい存在だったようです。

 

【最後に】

札幌の近代美術館では会期をわけて展示の変更があるそうです。

夏休み中の展示会となりますので、親子で見に行かれるのもいいですね!

当店では 鳥獣戯画をモチーフとしたお香や香立のご用意もしております。

お近くにお立ち寄りの際は、是非お試しくださいね。

 

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鳥獣戯画 相撲 インセンススティック20g

 ¥990円

 燃焼時間:約 15分

 紙本墨画の絵巻、鳥獣戯画の相撲、弓矢、おいかっけこの絵柄のシリーズです。

「鳥獣戯画 相撲」は、うさぎとかえるが相撲している様子が可愛くユーモラスに可愛く描かれています。清涼感のあるアクアの香りに、フルーティーな梨の香りをブレンドしたアクアフルーティーの香りを表現してみました。

 

 

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