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『 日々是香日 Vol.6 』香りの表現 -今月の香り- 桜
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Iです。 北海道はもう少し先になりますが・・・本州の方は桜の季節ですね。 一足先におうちの中でも春を感じられる“桜”アイテムを集めました。 春らしく華やかなパッケージはお部屋に置いてもインテリアのアクセントになります。嗅覚だけではなく視覚でもお楽しみいただけます。 連日、Instagramや広告を見ましたとご来店いただいております。誠にありがとうございます。温かく、うれしい言葉を励みにスタッフ一同、日々精進してまいります。これからもよろしくお願い致します。 先日、お香メーカーの方からお話をお聞きする機会がありました。香りの表現は原材料の香木や香原料・薬種の配分で変わってくるそうです。 前回のブログでは香木原料をご紹介しましたが、今回は香木以外の天然香原料・薬種の一部をご紹介します。 ①桂皮(けいひ) シナモン (cinnamon)の名前の方が耳にする機会が多いのではないでしょうか。シナニッケイ(クスノキ科)の樹皮を乾燥したもので中国南部・ベトナムなどで産出すると言われています。食用としてはシナモン、香原料としてはカシアという桂皮が多用されているようです。 ②大茴香(だいういきょう) 八角(はっかく)・スターアニスとも呼ばれています。イウイキョウ(マツブサ科)の果実を乾燥したもの。中国南東部からベトナムで自生、産出されると言われています。中華料理の香味付けには欠かせない香辛料としても有名ですよね。 香原料としては線香や焼香、歯磨き粉や口腔清涼剤のほか防腐剤、健胃薬としての薬効もあるようです。 ③丁子(ちょうじ)(英名:クローブClove) チョウジノキ(フトモモ科)の花蕾を乾燥したもの。モルッカ諸島・ザンジバルなどで産出されると言われています。主に香辛料として広く用いられています。料理に使われるほか、香料として多用され、生薬として健胃薬、風邪薬、防腐剤などに用いられているようです ④安息香(あんそくこう) アンソクコウノキ(エゴノキ科)の幹を傷つけ滲出した樹脂。スマトラに最も多く産する。 甘い香りで薫香や化粧品香料などに用いられており、呼吸器系に薬効があるとも言われているようです。 ⑤乳香(にゅうこう) 別名フランクインセンスといわれ、ニュウコウジュ(カンラン科)の幹から滲出した樹脂。東アフリカ・アラビア半島・インドに自生する樹木の樹脂。キリスト教の儀式における焚香料としても知られています。 ➅竜脳(りゅうのう) リュウノウジュ(フタバガキ科)より採取される白い鱗片状の樹脂の結晶として析出したもの。スマトラ・ボルネオ原産で、薫香料や防虫剤として用いられてきた。涼やかな芳香があり防虫、防腐効果に優れています。...
『 日々是香日 Vol.6 』香りの表現 -今月の香り- 桜
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Iです。 北海道はもう少し先になりますが・・・本州の方は桜の季節ですね。 一足先におうちの中でも春を感じられる“桜”アイテムを集めました。 春らしく華やかなパッケージはお部屋に置いてもインテリアのアクセントになります。嗅覚だけではなく視覚でもお楽しみいただけます。 連日、Instagramや広告を見ましたとご来店いただいております。誠にありがとうございます。温かく、うれしい言葉を励みにスタッフ一同、日々精進してまいります。これからもよろしくお願い致します。 先日、お香メーカーの方からお話をお聞きする機会がありました。香りの表現は原材料の香木や香原料・薬種の配分で変わってくるそうです。 前回のブログでは香木原料をご紹介しましたが、今回は香木以外の天然香原料・薬種の一部をご紹介します。 ①桂皮(けいひ) シナモン (cinnamon)の名前の方が耳にする機会が多いのではないでしょうか。シナニッケイ(クスノキ科)の樹皮を乾燥したもので中国南部・ベトナムなどで産出すると言われています。食用としてはシナモン、香原料としてはカシアという桂皮が多用されているようです。 ②大茴香(だいういきょう) 八角(はっかく)・スターアニスとも呼ばれています。イウイキョウ(マツブサ科)の果実を乾燥したもの。中国南東部からベトナムで自生、産出されると言われています。中華料理の香味付けには欠かせない香辛料としても有名ですよね。 香原料としては線香や焼香、歯磨き粉や口腔清涼剤のほか防腐剤、健胃薬としての薬効もあるようです。 ③丁子(ちょうじ)(英名:クローブClove) チョウジノキ(フトモモ科)の花蕾を乾燥したもの。モルッカ諸島・ザンジバルなどで産出されると言われています。主に香辛料として広く用いられています。料理に使われるほか、香料として多用され、生薬として健胃薬、風邪薬、防腐剤などに用いられているようです ④安息香(あんそくこう) アンソクコウノキ(エゴノキ科)の幹を傷つけ滲出した樹脂。スマトラに最も多く産する。 甘い香りで薫香や化粧品香料などに用いられており、呼吸器系に薬効があるとも言われているようです。 ⑤乳香(にゅうこう) 別名フランクインセンスといわれ、ニュウコウジュ(カンラン科)の幹から滲出した樹脂。東アフリカ・アラビア半島・インドに自生する樹木の樹脂。キリスト教の儀式における焚香料としても知られています。 ➅竜脳(りゅうのう) リュウノウジュ(フタバガキ科)より採取される白い鱗片状の樹脂の結晶として析出したもの。スマトラ・ボルネオ原産で、薫香料や防虫剤として用いられてきた。涼やかな芳香があり防虫、防腐効果に優れています。...
『 日々是香日 Vol.5 』時代を超えて受け継がれた、天然の香り 香木
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Iです。 今日はお香の原料についてご紹介します。 お香が何から、どのように作られているのか……実は私もこの仕事をするまで、あまり深く考えたことはありませんでした。同じ香りのアイテム、アロマオイルなら植物を蒸留したり、圧搾したりして抽出する製法がよく知られていますが、お香の原料や作り方はそれほど周知されていません。 お香の原料として使用される天然香料は数十種類ありますが、今回は中でも代表的な3つの香木原料をご紹介します。 ※参考/「香木のきほん図鑑」(世界文化社)、日本香堂ホームページ 伽羅(英名:Agarwood) 沈香の一種で、香気や油質の違いにより分類される最高級品。ベトナム中南部の地域でのみ採取される希少な香木ですが、現在は絶滅危惧種。価格も高騰しています。香道では、五味(沈香の香りの表現)をバランスよく感じることができる香りとされ、古くから権力者が好んで収集していたといわれています。 ②沈香(英名:Agarwood) 原木には香気がなく、老木や土中に埋没した倒木、枯木のほか虫食いなどさまざまな外的原因で傷つけられた傷害木に真菌類が作用し、長い年月の間に薫香を発する樹脂が生成したものを総称して沈香といいます。沈香は字のごとく水に沈む木。 ③白檀(英名:Sandalwood) 白檀科の半寄生の常緑高木で、灰白色で滑らかな樹肌が特徴。葉や樹皮はほとんど香らず、心材部分に甘みのある東洋調には欠かせない芳香があります。変種も多い白檀ですが、インド産のものが高級品とされています。 香りを守るために、今、私たちがすべきこと 香木についてそれぞれ名前は聞いたことはある、という方も多いのではないでしょうか。白檀はサンダルウッドの和名ですが、心材から抽出されるオイルはアロマの精油としても親しまれています。 これらの香木は過度な伐採により貴重な植物となったため、保全管理が必要とされているのだそうです。上質なお香をサスティナブルな未来につなぎ、香の文化を継承していくためにもこの課題について何かできることがないか、すぐに取り組めることを考えて実行したい……お香について知るほどに、そう強く思うようになりました。 ・・・・・・・ 《香りとともに暮らす》 「日々是香日」 香りとともに素敵な毎日を… 自分の気持ちや環境に合わせて香りを愉しむことで、毎日の暮らしに彩りを。ここでは「今日のワタシのための香り選び」をテーマに商品をご紹介します。 ...
『 日々是香日 Vol.5 』時代を超えて受け継がれた、天然の香り 香木
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Iです。 今日はお香の原料についてご紹介します。 お香が何から、どのように作られているのか……実は私もこの仕事をするまで、あまり深く考えたことはありませんでした。同じ香りのアイテム、アロマオイルなら植物を蒸留したり、圧搾したりして抽出する製法がよく知られていますが、お香の原料や作り方はそれほど周知されていません。 お香の原料として使用される天然香料は数十種類ありますが、今回は中でも代表的な3つの香木原料をご紹介します。 ※参考/「香木のきほん図鑑」(世界文化社)、日本香堂ホームページ 伽羅(英名:Agarwood) 沈香の一種で、香気や油質の違いにより分類される最高級品。ベトナム中南部の地域でのみ採取される希少な香木ですが、現在は絶滅危惧種。価格も高騰しています。香道では、五味(沈香の香りの表現)をバランスよく感じることができる香りとされ、古くから権力者が好んで収集していたといわれています。 ②沈香(英名:Agarwood) 原木には香気がなく、老木や土中に埋没した倒木、枯木のほか虫食いなどさまざまな外的原因で傷つけられた傷害木に真菌類が作用し、長い年月の間に薫香を発する樹脂が生成したものを総称して沈香といいます。沈香は字のごとく水に沈む木。 ③白檀(英名:Sandalwood) 白檀科の半寄生の常緑高木で、灰白色で滑らかな樹肌が特徴。葉や樹皮はほとんど香らず、心材部分に甘みのある東洋調には欠かせない芳香があります。変種も多い白檀ですが、インド産のものが高級品とされています。 香りを守るために、今、私たちがすべきこと 香木についてそれぞれ名前は聞いたことはある、という方も多いのではないでしょうか。白檀はサンダルウッドの和名ですが、心材から抽出されるオイルはアロマの精油としても親しまれています。 これらの香木は過度な伐採により貴重な植物となったため、保全管理が必要とされているのだそうです。上質なお香をサスティナブルな未来につなぎ、香の文化を継承していくためにもこの課題について何かできることがないか、すぐに取り組めることを考えて実行したい……お香について知るほどに、そう強く思うようになりました。 ・・・・・・・ 《香りとともに暮らす》 「日々是香日」 香りとともに素敵な毎日を… 自分の気持ちや環境に合わせて香りを愉しむことで、毎日の暮らしに彩りを。ここでは「今日のワタシのための香り選び」をテーマに商品をご紹介します。 ...
『 日々是香日 Vol.4 』お香とお線香の違いをご存知ですか?
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Aです。 その昔、人々は神様やご先祖さまへの通信手段として「煙」を使っていたそうです。そのことを知ってから、お仏壇やお墓で焚いたお線香の煙の流れを眺めていると、その先にあるご先祖さまや今は亡き大切な人とのつながりを感じて、心が温かくなります。お香やお線香といえば、「香り」のイメージが先行しますが、ゆるやかに立つ煙もまた精神性を感じていいものです。 そういえば先日、友人から「お香とお線香の違い」について質問されました。 「お香」はお部屋や玄関などで香りを楽しむもの、「お線香」はお仏壇やお墓参りなどの仏事に使うもの、というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実はお線香、お焼香、香木、練香、匂袋などは、すべて「お香」の一つ。材料や作り方も同じなので、明確な区別はありません。つまり「お仏壇用」も「お部屋用」も同じお香なのです。 私も仏様に手を合わせるときに自分の好みの香りのお香をお線香として焚いたり、逆に心落ち着く香りのお線香を、お部屋で焚いたりしている、という話をしたら「お香って、思っていたより自由に楽しめるのね」と少し驚いていました。 お香(香り)のある暮らしのご提案 ここ数年、おうちで過ごす時間が長くなって、SNSを見ていても #お香のある暮らし #香りのある暮らし を楽しむ人が増えた気がします。最近のお香は見た目も素敵で、試してみたくなるようなものがたくさんありますし、香立ても然り。可愛いものからセンスのいいオシャレなデザインのアイテムまで、さまざまな香立てがアップされています。中にはお気に入りの香立てを見つけたから、お香を始めた……というケースも。 香りの選び方、愉しみ方もそれぞれ。それもお香の魅力だと思います。 ちなみに以前、著書を何冊も出版されている風水の先生にお話を伺った際に、「お香は運気アップにも欠かせないアイテム」とおっしゃっていたことも印象的でした。きちんとそうじが行き届いた空間(家)に漂う空気を浄化し、高い運気を呼び込む効果があるのだとか。「特に玄関は一日1回はお香を焚いて、いい香りを充満させてみて。陰の気が流れ出して、良い気が集まるのよ」とも。 風水を暮らしに取り入れるかどうかは別として、ちょっとしたことで日々の心持ちは変わるもの。私にはその言葉がなんとなく響いたので、朝、軽く玄関の掃除をしてからお香を焚くまでを、習慣にしています。 とはいえ、まずは好きな香りや香立てを見つけることから。 「kuyu」では、お香の試し焚きができます。さまざまな形状、香りのお香を試していただけるので、焚き終えたあとの残り香までしっかり感じていただくことができます。きっと日々の生活に彩りを添える、お気に入りの香りに出会えるはず。皆さんのお越しをお待ちしています。 ・・・・・・・ 《香りとともに暮らす》 「日々是香日」...
『 日々是香日 Vol.4 』お香とお線香の違いをご存知ですか?
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Aです。 その昔、人々は神様やご先祖さまへの通信手段として「煙」を使っていたそうです。そのことを知ってから、お仏壇やお墓で焚いたお線香の煙の流れを眺めていると、その先にあるご先祖さまや今は亡き大切な人とのつながりを感じて、心が温かくなります。お香やお線香といえば、「香り」のイメージが先行しますが、ゆるやかに立つ煙もまた精神性を感じていいものです。 そういえば先日、友人から「お香とお線香の違い」について質問されました。 「お香」はお部屋や玄関などで香りを楽しむもの、「お線香」はお仏壇やお墓参りなどの仏事に使うもの、というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実はお線香、お焼香、香木、練香、匂袋などは、すべて「お香」の一つ。材料や作り方も同じなので、明確な区別はありません。つまり「お仏壇用」も「お部屋用」も同じお香なのです。 私も仏様に手を合わせるときに自分の好みの香りのお香をお線香として焚いたり、逆に心落ち着く香りのお線香を、お部屋で焚いたりしている、という話をしたら「お香って、思っていたより自由に楽しめるのね」と少し驚いていました。 お香(香り)のある暮らしのご提案 ここ数年、おうちで過ごす時間が長くなって、SNSを見ていても #お香のある暮らし #香りのある暮らし を楽しむ人が増えた気がします。最近のお香は見た目も素敵で、試してみたくなるようなものがたくさんありますし、香立ても然り。可愛いものからセンスのいいオシャレなデザインのアイテムまで、さまざまな香立てがアップされています。中にはお気に入りの香立てを見つけたから、お香を始めた……というケースも。 香りの選び方、愉しみ方もそれぞれ。それもお香の魅力だと思います。 ちなみに以前、著書を何冊も出版されている風水の先生にお話を伺った際に、「お香は運気アップにも欠かせないアイテム」とおっしゃっていたことも印象的でした。きちんとそうじが行き届いた空間(家)に漂う空気を浄化し、高い運気を呼び込む効果があるのだとか。「特に玄関は一日1回はお香を焚いて、いい香りを充満させてみて。陰の気が流れ出して、良い気が集まるのよ」とも。 風水を暮らしに取り入れるかどうかは別として、ちょっとしたことで日々の心持ちは変わるもの。私にはその言葉がなんとなく響いたので、朝、軽く玄関の掃除をしてからお香を焚くまでを、習慣にしています。 とはいえ、まずは好きな香りや香立てを見つけることから。 「kuyu」では、お香の試し焚きができます。さまざまな形状、香りのお香を試していただけるので、焚き終えたあとの残り香までしっかり感じていただくことができます。きっと日々の生活に彩りを添える、お気に入りの香りに出会えるはず。皆さんのお越しをお待ちしています。 ・・・・・・・ 《香りとともに暮らす》 「日々是香日」...
『 日々是香日 Vol.3 』香りのおもてなし、はじめませんか?
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Iです。 突然ですが、皆さんは「家のにおい」を意識したことはありますか? 私は幼い頃から、誰かのおうちに遊びにいくと、玄関を開けた瞬間のにおいがちょっと気になるタイプ。祖父母の家、親戚の家、お友達の家……家のにおいはみんな違いました。お邪魔したおうちがいい香りだとなぜだか気分が上がって、それだけで素敵だなぁと幸せな気持ちになったものです。 大人になった今、玄関を開けた時のにおいは「おうちの第一印象」、そんなふうに考えるようになりました。身だしなみを整えるように、おうちの第一印象もちょっと素敵に“演出”しようとはじめたのが香りのおもてなし。置くタイプのディフューザーやフレグランスミストなどを使っていた時期もありましたが、今はお香を愛用しています。お客様をお迎えする時は残り香がほのかに漂うくらいがちょうどいい、と思うので30分前にはお香を焚きはじめます。 香りは好みや気分で選ぶのが一番ですが、白檀や沈香、伽羅などの高貴な香りは空間の品格を高めてくれると言われています。来客があるけど、「どんな香りを選んだらいいか、迷ってしまう」という方はぜひご参考にしてください。 お香選びは、空間の広さや好みに合わせてご自由に ちなみに本やインターネットを調べると、玄関で焚くなら、火を付けるタイプの渦巻き型がおすすめと記されていることが多いですが、これはお香の燃焼時間に由来します。渦巻き型のお香は燃焼時間が長いことから、広いスペースや風通しのいい玄関に適しているといわれています。とはいえ、一人暮らしでワンルームにお住まいの方や、機密性の高いマンションにお住まいの方は、それほど長時間焚かなくても香りは広がりますし、渦巻き型にこだわらなくても大丈夫。形状よりも広さや香りの好みに合わせるほうが優先です。実際、気分によっていろいろ試したい私は、香りの種類が多いスティック型のお香を焚いています。 さらに、こもりがちな靴箱・シューズボックスのにおいのケアにもお香がおすすめ。おうちの第一印象が靴箱のこもったにおいでは、残念すぎます……。匂い袋を置いたり、玄関でお香を焚いているときに靴箱の扉を開けて、イヤなにおいを消臭しましょう。 今回はおうちの第一印象を素敵に格上げする1つの方法として、玄関でお香を焚くことをご提案しましたが、香りは来客時だけでなく、自分へのご褒美にもなります。仕事で疲れて帰ってきた時に好きな香りに優しく包み込まれると、気持ちがほぐれてリラックスできますよ。ぜひお試しください。 ・・・・・・・ 《香りとともに暮らす》 「日々是香日」 香りとともに素敵な毎日を… 自分の気持ちや環境に合わせて香りを愉しむことで、毎日の暮らしに彩りを。ここでは「今日のワタシのための香り選び」をテーマに商品をご紹介します。 LIKE LIKE INCENSE Vol.3 ...
『 日々是香日 Vol.3 』香りのおもてなし、はじめませんか?
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフM.Iです。 突然ですが、皆さんは「家のにおい」を意識したことはありますか? 私は幼い頃から、誰かのおうちに遊びにいくと、玄関を開けた瞬間のにおいがちょっと気になるタイプ。祖父母の家、親戚の家、お友達の家……家のにおいはみんな違いました。お邪魔したおうちがいい香りだとなぜだか気分が上がって、それだけで素敵だなぁと幸せな気持ちになったものです。 大人になった今、玄関を開けた時のにおいは「おうちの第一印象」、そんなふうに考えるようになりました。身だしなみを整えるように、おうちの第一印象もちょっと素敵に“演出”しようとはじめたのが香りのおもてなし。置くタイプのディフューザーやフレグランスミストなどを使っていた時期もありましたが、今はお香を愛用しています。お客様をお迎えする時は残り香がほのかに漂うくらいがちょうどいい、と思うので30分前にはお香を焚きはじめます。 香りは好みや気分で選ぶのが一番ですが、白檀や沈香、伽羅などの高貴な香りは空間の品格を高めてくれると言われています。来客があるけど、「どんな香りを選んだらいいか、迷ってしまう」という方はぜひご参考にしてください。 お香選びは、空間の広さや好みに合わせてご自由に ちなみに本やインターネットを調べると、玄関で焚くなら、火を付けるタイプの渦巻き型がおすすめと記されていることが多いですが、これはお香の燃焼時間に由来します。渦巻き型のお香は燃焼時間が長いことから、広いスペースや風通しのいい玄関に適しているといわれています。とはいえ、一人暮らしでワンルームにお住まいの方や、機密性の高いマンションにお住まいの方は、それほど長時間焚かなくても香りは広がりますし、渦巻き型にこだわらなくても大丈夫。形状よりも広さや香りの好みに合わせるほうが優先です。実際、気分によっていろいろ試したい私は、香りの種類が多いスティック型のお香を焚いています。 さらに、こもりがちな靴箱・シューズボックスのにおいのケアにもお香がおすすめ。おうちの第一印象が靴箱のこもったにおいでは、残念すぎます……。匂い袋を置いたり、玄関でお香を焚いているときに靴箱の扉を開けて、イヤなにおいを消臭しましょう。 今回はおうちの第一印象を素敵に格上げする1つの方法として、玄関でお香を焚くことをご提案しましたが、香りは来客時だけでなく、自分へのご褒美にもなります。仕事で疲れて帰ってきた時に好きな香りに優しく包み込まれると、気持ちがほぐれてリラックスできますよ。ぜひお試しください。 ・・・・・・・ 《香りとともに暮らす》 「日々是香日」 香りとともに素敵な毎日を… 自分の気持ちや環境に合わせて香りを愉しむことで、毎日の暮らしに彩りを。ここでは「今日のワタシのための香り選び」をテーマに商品をご紹介します。 LIKE LIKE INCENSE Vol.3 ...
『 日々是香日 Vol.2 』香り、かたち、使い方……お香には個性や表情があります
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフ M.Aです。 「kuyu」は仏具専門店「お仏壇のよねはら」の一角に3月6日(月)、オープンします。全国から集めたお香は、香りはもちろんのこと、形状や色、パッケージのデザインにいたるまで多種多様。直接目にすることはありませんが、そこには職人さんたちの技やこだわりも詰まっています。あらためてニッポンの香文化の奥深さを知り、皆さんに早くお届けしたい気持ちが高まっている今日この頃……。 さて、一口にお香といっても、火をつけるタイプ、加熱するタイプ、常温で香るタイプが存在します。 火をつけるタイプは粉末にした香木や香原料を混ぜ合わせて形成したものに着火し、一端からゆっくりと燃焼していくもの。形状はお線香のようなスティック型、円錐形のコーン型、蚊取り線香のような渦巻き型の大きく3つあります。 加熱するタイプは香を直接燃やすのではなく、炭で温めた灰の上に置き、気化した香りを漂わせるもので、香炉を使います。 常温で香るタイプは、加熱せずに香る香原料をブレンドして袋などに入れ、ほのかな香りを楽しむもの。封筒や便箋に香りを移す文香や、防虫効果のある掛香などがよく知られています。 香りの種類が豊富で使いやすい、スティック型のお香 これらの中で一般的になじみがあって使いやすいのは、「kuyu」でも一番お取り扱いが多い火を付けるタイプのもの。スティック型、コーン型、渦巻き型と、それぞれ形状によって香りの広がり方や燃焼時間が違うので、目的や用途に合わせて使い分けることができます。 中でもスティック型のお香はゆっくり燃焼し、香りが均一に長く続くのが特徴です。香りの種類も豊富なので、まずは自分に合う香りを見つけたい、という初心者にもおすすめ。燃焼時間は長さや太さにもよりますが、20〜30分。とはいえ、長いものはスティックを折ることで燃焼時間を調整できるのも使いやすいポイントです。香立てさえあれば、どこでも手軽に香りを楽しめますが、お香を焚くときは近くに可燃素材やホコリがないか、必ず確認を。また風が直接当たらない平らな場所で焚くようにしましょう。 ちなみに私はテレワークの時にタイマー代わりにスティック型のお香を焚くことがあります。北宋の詩人・黄庭堅が香の効能を示した「香十徳」の中に「能覚睡眠」という一文があり、それは「よく眠気を覚ます」という意味なのだそうです。家の中で仕事をしていていると、どうしても気持ちが緩んで眠くなってしまうこと、ありますよね? そんな時はリフレッシュ効果のあるお香を焚いて、「燃え尽きるまで集中!」と自分にちょっとした負荷をかけてみてください。そうすると、いい気分転換になって仕事が捗る(?)気がします(笑)。 ・・・・・・・ 《香りとともに暮らす》 「日々是香日」 香りとともに素敵な毎日を… 自分の気持ちや環境に合わせて香りを愉しむことで、毎日の暮らしに彩りを。ここでは「今日のワタシのための香り選び」をテーマに商品をご紹介します。 ...
『 日々是香日 Vol.2 』香り、かたち、使い方……お香には個性や表情があります
こんにちは、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフ M.Aです。 「kuyu」は仏具専門店「お仏壇のよねはら」の一角に3月6日(月)、オープンします。全国から集めたお香は、香りはもちろんのこと、形状や色、パッケージのデザインにいたるまで多種多様。直接目にすることはありませんが、そこには職人さんたちの技やこだわりも詰まっています。あらためてニッポンの香文化の奥深さを知り、皆さんに早くお届けしたい気持ちが高まっている今日この頃……。 さて、一口にお香といっても、火をつけるタイプ、加熱するタイプ、常温で香るタイプが存在します。 火をつけるタイプは粉末にした香木や香原料を混ぜ合わせて形成したものに着火し、一端からゆっくりと燃焼していくもの。形状はお線香のようなスティック型、円錐形のコーン型、蚊取り線香のような渦巻き型の大きく3つあります。 加熱するタイプは香を直接燃やすのではなく、炭で温めた灰の上に置き、気化した香りを漂わせるもので、香炉を使います。 常温で香るタイプは、加熱せずに香る香原料をブレンドして袋などに入れ、ほのかな香りを楽しむもの。封筒や便箋に香りを移す文香や、防虫効果のある掛香などがよく知られています。 香りの種類が豊富で使いやすい、スティック型のお香 これらの中で一般的になじみがあって使いやすいのは、「kuyu」でも一番お取り扱いが多い火を付けるタイプのもの。スティック型、コーン型、渦巻き型と、それぞれ形状によって香りの広がり方や燃焼時間が違うので、目的や用途に合わせて使い分けることができます。 中でもスティック型のお香はゆっくり燃焼し、香りが均一に長く続くのが特徴です。香りの種類も豊富なので、まずは自分に合う香りを見つけたい、という初心者にもおすすめ。燃焼時間は長さや太さにもよりますが、20〜30分。とはいえ、長いものはスティックを折ることで燃焼時間を調整できるのも使いやすいポイントです。香立てさえあれば、どこでも手軽に香りを楽しめますが、お香を焚くときは近くに可燃素材やホコリがないか、必ず確認を。また風が直接当たらない平らな場所で焚くようにしましょう。 ちなみに私はテレワークの時にタイマー代わりにスティック型のお香を焚くことがあります。北宋の詩人・黄庭堅が香の効能を示した「香十徳」の中に「能覚睡眠」という一文があり、それは「よく眠気を覚ます」という意味なのだそうです。家の中で仕事をしていていると、どうしても気持ちが緩んで眠くなってしまうこと、ありますよね? そんな時はリフレッシュ効果のあるお香を焚いて、「燃え尽きるまで集中!」と自分にちょっとした負荷をかけてみてください。そうすると、いい気分転換になって仕事が捗る(?)気がします(笑)。 ・・・・・・・ 《香りとともに暮らす》 「日々是香日」 香りとともに素敵な毎日を… 自分の気持ちや環境に合わせて香りを愉しむことで、毎日の暮らしに彩りを。ここでは「今日のワタシのための香り選び」をテーマに商品をご紹介します。 ...
『 日々是香日 Vol.1 』札幌初 お香専門のセレクトショップがオープンします
はじめまして、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフ M.Iです。 ここ数日は寒さも緩んで、ほんの少しだけやわらかな春の気配を感じられるようになりました。皆さんはいかがお過ごしですか?
『 日々是香日 Vol.1 』札幌初 お香専門のセレクトショップがオープンします
はじめまして、お香のセレクトショップ「kuyu(クユ)」のスタッフ M.Iです。 ここ数日は寒さも緩んで、ほんの少しだけやわらかな春の気配を感じられるようになりました。皆さんはいかがお過ごしですか?